愛知県名古屋市 株式会社YMD様最適部品を調達し、最良品質を保証する、その秘訣とは?
導入機種:高精度高さ測定機「リニヤハイトLH-600FG」、ショップフロア型CNC三次元測定機「MiSTAR 555」、測定顕微鏡 MFシリーズ 3軸 Z軸モータドライブ「MF-J4020D」等

株式会社YMD様(以下、YMD)は、治工具・金型などの部品製造、専用機の製造・販売を行っています。
そして、全国に拡がる協力会社から調達した部品を販売する商社としての一面も持っています。また、YMDの大きな特長は、受注の大半がオーダーメイド品であることです。これらの部品や専用機を高品質かつ短納期で提供するためにYMDが取り組んでいる検査体制の強化事例をご紹介します。
本事例のポイント
- 原則全数検査をする。その真意とは?
- 検査設備増強は、販路拡大の施策
- 「測れる設備を増やし、測れる人を増やし、測れないものをなくす」
本事例の要約
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課題・背景
- オーダーメイド品の多くが短納期を求められる上、激しい価格競争の中で協力会社の製造能力を正確に把握するため、原則全数受入検査を行う品質管理体制の維持が不可欠であった
- 東海地方以外への販路拡大を見据える中、短納期と高品質という独自の強みを維持するためには、検査担当や営業担当が必要な時にいつでも使えるよう測定設備を大幅に拡充し、検査体制をさらに強化する必要があった
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導入内容・解決策
- 社屋の増築に伴って大規模な検査室を新設し、タッチパネル式で操作性の高い高精度高さ測定機「リニヤハイト LH-600FG」を導入
- さらに、ショップフロア型CNC三次元測定機「MISTAR 555」や測定顕微鏡「MF-J4020D」など、多種多様なミツトヨ製の高精度測定機器を複数台まとめて増設
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効果・展望
- 設備の増設により測定できるワークが増加して「測れないものをなくす」目標に近づいたほか、操作性の良さから検査担当だけでなく営業担当も頻繁に測定を行える盤石な体制が構築
- 今後は強化された検査体制を経営最大のアピールポイントとして全国からの受注獲得を目指すとともに、内視鏡などの新技術の導入や次世代への技術継承を通じてさらなる検査体制の向上を図る
お客様の事業
メーカーと商社の2つの顔を持つ、オーダーメイド部品のプロフェッショナル
新社屋1階に設けられた検査室
1964年に創業したYMDは、自動車部品メーカーが製造に必要とする治工具や超硬治具、専用機部品などの製造販売、外部調達品の販売を行う企業です。特に調達先の確保は、先代社長が全国津々浦々の企業に自ら図面を抱えて持ち込み、協力会社を開拓、その関係性をより強固に構築し、「最適調達」を実現していきました。創業当初から着実に拡大してきた国内外100社以上にわたる協力会社とのネットワークで、お客様にとって最適な部品を調達しています。品質管理の面ではISO9001に準拠した検査体制を整備し、「最良品質」を保証されています。この「最適調達」と「最良品質」で確立した最強の調達力を強みに、お客様のものづくりを支えています。
導入前の課題
販路拡大のカギは、検査体制の強化
調達部品は原則全数検査、その真意は?
YMDが「最適調達・最良品質」を実現するために重要視されているのが、品質管理体制です。「協力会社から合格品として納品された製品であっても、YMDでは原則全数受入検査を行います。製品の品質を確認することはもちろん、各協力会社の製造能力を把握するためでもあります」と北村社長は話します。昨今は品質だけでなく価格競争も激しくなっており、各協力会社のコストパフォーマンスや強み弱みを把握しておかなければならないという切実な理由があるからです。
株式会社YMD 代表取締役 北村 泰三 様
YMDの大きな強み
YMDの営業担当は、図面読解、機械加工に加えて、測定に関する知見を持っています。それゆえ、例えば、緊急案件が発生した場合でも、営業担当は希望納期に間に合うように具体的かつ実現可能な提案ができます。お客様とやり取りを行う営業担当の実務に即した提案力は、YMD独自の非常に強い武器です。
緊急事態発生!ALL YMDで対応
YMDが扱うオーダーメイド部品には生産計画が立てられない場合も多く、中には受注直後に製造を開始し、翌日には納品するというケースも珍しくありません。検査担当が緊急案件の検査に対応できないケースもあります。検査できなければ、納品できません。そのような場合は、営業担当が測定できる項目であれば自ら測定機を操り検査を行い、検査担当をサポートして納品にこぎつけます。こうしたALL YMDスタイルによって、緊急案件に対しても納品を実現できています。
検査環境をさらに整えるために、測定機の増設を決断!
YMDでは中期的な計画として、東海地方以外への販路拡大を見据えています。短納期で高品質な製品をお客様に届けるというYMDの強みを維持しつつ販路を拡大するためには、検査体制のさらなる強化が不可欠でした。そこで、検査担当や営業担当が必要な時に必要な測定機を使えるように、測定機の数や種類をより充実させることを決断されました。そして、2023年10月に増築された社屋に、大規模な検査室も新設されました。
導入いただいた商品
高精度高さ測定機「リニヤハイト LH-600FG」やCNC三次元測定機「MiSTAR 555」など複数の測定機を新たに導入
YMDの検査体制を長年支えてきた仲保主査は、「クレームが発生すると通常の3倍~4倍の対応工数がかかり、その分だけ費用対効果が低くなります。不良品やクレームを極力発生させないこと、そして検査できないものをなくすことを目標に検査体制の構築に取り組んできました」と語ります。そのためにYMDでは社屋増築に伴い、「使いやすさ」「モニター画面などの見やすさ」を評価いただき、他工場含め、複数台既納入されているミツトヨの高精度高さ測定機リニヤハイトシリーズの新型「LH-600FG」をはじめ、CNC 三次元測定機「MiSTAR 555」・「CRYSTA-ApexV7106」、測定顕微鏡「MF-J4020D」、表面粗さ測定機「FTA-S4S3000」、輪郭形状測定機「FTA-S4C3000」、真円度測定機「RA-2200AS」を導入されました。
YMD新社屋の検査室に設置されたCNC三次元測定機「MiSTAR 555」
北村社長は「ミツトヨは機種を問わず商品のアップデートを重ねてきており、高い信頼感を持っています。例えば、デジマチックインジケータはカタログ上の精度を上回るほどレベルが高いと思う※し、マイクロメータも高精度で使いやすいと感じています」と話します。
※個人の感想です。
株式会社YMD 品質保証部 主査 仲保 和夫 様
導入後の成果
測定できるワークが増加。検査担当増員も実施!盤石な検査体制を構築
高精度高さ測定機リニヤハイト「LH-600FG」。その実力とは
新社屋完成に伴って検査室が増床され、測定設備も増設されました。仲保主査は、「YMDではこれまでにも形状測定機をはじめとする各種測定機の導入を進めてきました。今回の測定機の増設によってさらに測れるものが増えて、『測れないものをなくす』という目標の実現に着実に近づいたことを実感しています」と話していました。検査室内の数あるミツトヨ商品の中でも、特に活用されているのが高精度高さ測定機リニヤハイト「LH-600FG」です。タッチパネル式で使いやすい、測定が早く精度も高いといった特徴を持つミツトヨのリニヤハイトを用いて、検査担当だけでなく営業担当も頻繁に測定を行っています。「リニヤハイトは高さ測定機ではあるが、ワークの方を回転させることでXY、XZ軸を測定することができます。本社とそのほかの事業所で累計10台導入しており、三次元測定機の測定結果の検証などにも使用しています。測定結果が安定している点が、リニヤハイトを含めたミツトヨ商品全般に言える長所です」と仲保主査は語ります。
高精度高さ測定機「リニヤハイトLH-600FG」
検査体制のさらなる強化策!
営業担当のさらなる測定スキル向上のために、北村社長は、使用頻度の高いリニヤハイトや測定顕微鏡だけでなく、三次元測定機を操作できるようにすることも検討しています。中でも、今回導入したCNC三次元測定機「MiSTAR 555」は操作盤がタッチパネル式で操作しやすいため、「近い将来は同商品を使って営業担当でも大型のワークが測れるようにすることも考えています」と展望を話されていました。
検査担当が取り出しやすいよう、新社屋検査室の一角の棚に収納されている測定工具
設備増設完了。次なる一手は
リニヤハイトをはじめとする各種測定機の導入といった設備面の強化にあわせて、人材の確保についても計画されています。2024年には4~5名の社員採用を実施。人材確保は、さらなる検査体制強化を実現するための、次の重要な一手であると考えられています。仲保主査は「主要取引先の一つであるデンソー様が主催する技能大会で入賞者を生み出しているほど、YMDでは教育に力を入れています。新入社員には職種にかかわらず3ヶ月間の検査実習を行っており、実習を受けた社員はリニヤハイト・測定顕微鏡・表面粗さ測定機などが扱えるようになっています。今後も新入社員が戦力となるように、私が持っている技術は惜しみなく、次世代へ継承していきたいです」と話してくださいました。
このように、安定した測定結果を誇るミツトヨ商品を増強し、測定できるワークが増加。充実した社員教育に加え、検査担当の増員も行うことで、盤石な検査体制を築いています。
今後の取り組み
さらに強化された検査体制を社のアピールポイントに
YMDは、「最適調達」「最良品質」をモットーに、主要取引先である自動車部品メーカーから信頼される協力会社として確固たる地位を築いてきました。今後も寄せられる信頼に応えるために、さらなる検査体制の強化を視野に入れています。北村社長は、「今後は検査体制をアピールポイントとして、全国のお客様からご注文いただけるような経営を目指していきたい」と語ってくださいました。仲保主査は、検査体制をさらに強化するために「内視鏡の活用など、新しい技術を取り入れて、これまで測定できなかったところも測定できるようにしたいです」と意欲を示されています。強固な検査体制を強みにものづくりを支えるYMDは、業界内で高まる信頼のもと、さらなる発展を遂げるでしょう。
お客様プロフィール
株式会社YMD様
YMDは、自動車メーカーを中心に、オーダーメイド部品や専用機の製造販売・調達販売を行っています。国内外100社以上の協力会社とのネットワークと、ISO9001に準拠した検査体制で、「最適調達」「最良品質」を実現。品質・納期ともに柔軟に対応し、お客様の理想のものづくりを支えています。
| 所在地 | 愛知県名古屋市名東区本郷1-152 |
|---|---|
| 設立 | 1964年7月 |
| 事業内容 | 治工具・超硬治具・金型部品・コレットチャック製作など |
| URL | https://www.e-ymd.com/ |
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